花本彰(以下花):
では、はじめますか。
あけましておめでとうございます
ころんた(以下こ):
おめでとうございます。
(お互いのメールの送受信にかなりのタイムラグあり。)
花:
ビール飲んでる?
こ:
発泡酒です。すでに2本目。これ飲んだら大切にしてある正しいビールに切り替えます
(なんか悲しい)。
花:
こちらはビール。歳暮で送られてきたスーパードライっちゅうやつを飲んでいま
す。鯨の大和煮もあり。
こ:
後でたいせつにとってあるもらいものの一番搾りを飲みます。おみやげにもらった「鮎パイ」、チーズが横にあります。ほんとはビール、モルツがすきです。
(貧富の差にやや顔色を変えてころんた早く一番搾りを飲もうと発泡酒を急いで飲む)。
(メールがなかなかもどってこない)
花:
僕は黒ラベルが好き。
(メールがなかなか戻ってこない)
花:
こちらにメールくるまでかなりのタイムラグあり。
きた直後にうって出しているので、とりあえずすこし続けてみましょう。
こ:
はーい。たぶん2人ともタイピングは早いはずなので。
(しかしタイムラグ長し)。
花:
なんか二人で話ていると延々このまま行きそうなので
ここで気を取り直して、
コホン、去年は二ヶ月ではありました
が、ありがとうございました。まず感謝の辞。
そして今回僕の
提案でこの座談会になったわけですが、今年はいろいろと動き
のありそうな年ですね。まず今、ころんたさんが一番気になっ
ていること、知りたいことは何?
こ:
すごいスピードで新月コンテンツ突き進んでいきましたが、お疲れ様・・とねぎ
らうのは早すぎますね。なんと言っても昨年から少づつ動いている新月が、今年どのように大きく動きだすのかですね!
もちろんお聞きしたいのは、新月BOXの最新の進捗状況、ファーストの紙ジャケ、未発表音源、そして、ついに情報公開になった北山さんのソロアルバム第2弾でしょう!
(あまりのタイムラグの長さに、ころんたBBSのレスつけに行ったりする。想定していたのはチャットなのだが。タイムラグに何をしてるかのメールがさらにタイムラグを伴って錯綜する。)
花:
BOXは勿論進んでいますが、音源を握っている某二人の動き待
ちなので歯がゆいところ。
僕の中では、4月末までにCD2枚(フ
ァーストのリマスターと未発表音源集)のマスタリングを終え
るつもりです。
今日、津田からメールがあり(某二人の内のひ
とり)、「せめて今宵は」のカラオケが見つかったそうだけど
、なんに使う?
紙ジャケは未定。
北山のソロ第2弾はいよいよ
動きはじめました。今度は僕も編曲で参加します。
こ:
(大喜び)
ああ音源は花本さんではなくて、某メンバー2人の方が握ってらっしゃったのですね。
BOXの発売元はやはりマーキーでしょうか?
未発表音源集はファン切望のCDです。当時ライブでしか聞く事の出来なかった「殺意への船出」「不意の旅立ち」や「赤い目の鏡」「島へ帰ろう」をオリジナルで聞きたいと願い続けてきました。
当然、当時を知らない世代のファンは、現在市場に出ているカセット音源のライブ版しか聴いていないわけですので、ファン垂涎のCDです。
北山ソロいよいよ第2弾動き出しましたね!前回は不参加だった花本さんも参加なんですね!
再び津田さんの参加はありますか?
「せめて今宵は」の、カ、カラオケ?喜ぶ人もいるかもしれないですね。
(花本さんあまりのタイムラグのため、時間の有効活用でやきそば作り始めたとのメールあり。それを聞いてころんた顔色を変えて「本物のビール」を取りに行く。)
花:
BOXはマーキーで予定していますが、まだ制作費の確認など、
つめを行っていないので、最終決定ではありません。お互いそ
の方向で動き始めているという段階です。
北山ソロには、もちろん津田も参加する予定です。
ベースの鈴木くんも乗り気なので、僕とのコンビで新月的なベースを弾い
てくれると思います。高橋くんにも声をかけようと思っていま
す。
ただあくまで北山ソロなので彼の意向再優先でアレンジも
行う予定です。なので新月のニューアルバムとは言えない。
こ:
新月BOXはやはりマーキーの方向で話が進んでいるのですね。山アさんが、高田馬場BIG・BOXのライブレポートをすぐ書いてくださったりと「熱」を感じます。
月の満ち欠けの12ヶ月を20回廻った24年目の新月が「覚醒」するためには「熱狂」が今になって必要になってきたのでしょう。
そして25年目を迎える新月が大きく動くためには「はがゆさ」もいい刺激かも?
北山さんソロには、鈴木さんが参加とお聞きして、嬉しくてたまりません。
高橋さんが参加してくだされば、
新月メンバーが全員揃うわけで、実現してほしいです。夢のようです!
いずれにしろ、以前いただいたメールには北山さんがコードもメロディも全
部作りこんでらっしゃるので、あくまで花本さんは編曲であること、そして「新月」ではないということは十分承知しております。
また北山さんのソロはすでに第一弾が出ておりますので、「新月再結成」という先入観で聞くことはありません。
ただ、往年の新月メンバーが一同に会すること。そして、新月BOX計画が具体的なラインまで来た事、この大きな2つの動きがファンとしてはうれしいです。
以前に新月ファンクラブ会長小熊一実さんに「新録の意欲が花本さんはあるようです」とお聞きしているのですが、これは北山さんのソロの事だったのでしょうか?
(花本さん今度は電話にて30分ほど中座。勤勉なころんた、この時間を利用して、座談会のこのファイルを早くも作り出し始める。ビールもぐびぐび飲む。アルコールが激しく全身を駆け巡る青春。酔っ払っているせいか、やたら仕事だけは速い。この速さが後で命とりになるとはこの時点では夢にも思っていなかった)
花:
実は構想20年ものの新アルバム構想があるんですが、当時の新
月のイメージではないことと、新月のメンバーと一緒に作りか
けて中途半端に終わっている曲がいくつかあるという理由で、
「もし新月が1979年に二枚組でアルバムを出していたら」の2
枚目をまず作りたいと思ってはいます。出してくれるところが
あればの話ですが。
(花本さんやきそばの材料であるすし屋からもらったいかの足を自然解凍しようとしているが解凍が遅いといらだつ。ころんたさすがにアルコールがまわりすぎ、な、なんか食べようと中座。チーズかじりながら、対談のファイルをついにアップしはじめたころんた。)
こ:
つまり箱根ロックウェルスタジオで
(ここでロックウェルの写真へリンクする。新しく
検索で来てくれた人、誰も気づかないで行ってしまうし。スタジオ内に入れば、レコーディング風景まであるのにっ。写真で綴る新月史も見てね。)
ファーストアルバムの
録音が行われていたとき、すでに2ndの構想も想定していたと「全曲目解
説」で北山さんがおっしゃってますが、それとは全く別の構想、というこ
とででしょうか?
また、当時の新月の「イメージ」ではない、という点ですが、具体的なず
れ、というと、当時の新月イメージは、話を蒸し返してしまいますが、「ジェネシスフォロワー」であり、和である、と修飾されていたと思います。当然オリジナリ
ティのあるバンド、という絶賛された評価もですが。
何曲か具体的に教えていただけるものはありますか?
それにしても「もし新月が1979年に2枚組でアルバムを出していたら」の2枚目ですが、
是非リリースして欲しいですね。
花:
新月1979-2(仮) はファーストアルバムの録音当時に思い描い
ていた2nd+活動停止までに書いた曲、そして新曲を含め、あの
時代の新月が目指していたもの、目指していたスタイルを、こ
の時代に再構築してみたいという思いで考えたもので、構想20
年の方は、音の形だけがある、すごくシンプルなものです。そ
れはプログレといわれないかも。
それから新月BOX用にさがしていた音源で、カセットですが「
新幹線」「赤い砂漠」「謎」などの新曲も見つかりましたよ。
こ:
新月は、静かに動いていたのですね。
すでに、プログレは2度死語になっていますが、わたしはロックのジャン
ル分けは(無知ゆえに)さほど意味がないと思っているのですが、当初の
新月が目指していたものの再構築であればより良い円熟を、そして構想20
年の方は、音の形から、更なる展開があると期待します。
発見されたカセットですが、これも発表はされるのでしょうか?
あと「青い青空」という曲のことに触れていましたが、この音源はあるの
でしょうか?
マーキーから発売されている「セレナーデ+新月」のライナーで絶賛されていて、是非聞いてみたい曲です。
(すでにパソコンの向こうとこっちでビールが効いている。花
本さんほろ酔い、ころんた泥酔)
花:
カセットの音はそんなに悪くないので可能性は充分あります。
ただ練習中のメモテープなので完成度はいまいち。
これらの曲の存在は、この座談会ではじめて明かしました。
つい、ビールの勢いで。「赤い砂漠」は津田曲・北山詞のハー
ドポップ。「新幹線」は花本曲・北山詞のこれまたポップな短
い曲です。北山が変に気に入っている曲でもあります。
「青い
青空」はラグタイムピアノとシャンソンを合わせたような曲調
で、たしかにテープはあります。もっといい音質のものがない
か高津氏に調べてもらっています。
こ:
ひっく(と打って送信してしまう)。
花:
し、しっかりしろーっ!
(ころんた一瞬正気に戻る)
こ:
Q&Aでも触れさせていただきましたが、
すでに新月は決して音質が良いとは言えない、カセット録音のCDを市場に出しています。
ゆえにそれに習ってくださいとは言えませんが、25年間沈黙し続けてきた新月の音源は、たとえ一曲でも耳にしたいと望むファンは多いはずです。
「新幹線」という曲名だけで、すでに新月の中では異色な曲というイメー
ジがしますね。メンバーの思い入れのある曲、イコール熱のある曲こそ聞いてみたいです。
「赤い砂漠」は作曲が津田さんとすると、色からの連想で「白唇」との対比を期待してしまうのですが。
「青い青空」青く青い青空。どれほど青い青空なんだろう。
みな聞きたいに決まっています。
そして、ここで「セレナーデ」の高津さんのお名前が出てきたこともうれしいですね。『新月史』に描かれている事は確かに起った事であり、過去の事実ですが、決して終わったことではなくて、未だにメンバーの交流はあり、音はいつか世に出られる日を生き生きと待っている。音質の良いテープが見つかる事を祈ります。
そして、是非、発表をお願いいたします。
ビールの力はありがたいもので、そんな曲の存在まで明かす功罪があったとは、さすがピラミッドを作る力を持った飲み物です。
花:
2004年になぜ70年代の曲なのか。それは出してみないと僕たち
にもわかりませんが、何かがそうさせていることは確かです。
今はただ、その流れに誠実な気持ちで乗っていこうと思ってい
ます。
いくつかのものは確実に世に出ますので、この座談会を
まちがって見てしまった人も是非期待していてください。
ころんたさんが曙状態なので、そろそろおひらきか。おーい、起き
てる?
こ:
へへ。期待してましゅー。あけぼのがんばれえー。(・・・続行不可能)