HOME BACK 4月6日 新●月リハーサル プチレポート ころんた@管理人 写真は4月5日に津田さんが撮られたものです。 スタジオ内の写真とコメントは津田さんの日記から転載させていただきました。 今週末の新月ライブに向けて、総合リハがはじまりました。 こんなセット最近見ないというご意見多し。 とくに鍵盤セクションはオルゴール博物館ならぬ秘宝館並みw。 おっと、ドラムセットも同様か。 ベースとギターはこじんまりしてます。 秘宝館セット。中には彫刻入りハモンドが PAセット。見た目モニター卓のほうが巨大? もうどこも作ってない26inchバスドラ2ヶ。 Lovmuzicブランドとは鈴木くんのハンドメイド印。 彼は、この再会イベントのために新しいFletlessを作った。 これは、クエストホールでの、津田さんのギターブース、「実はステレオシステム、入り口に30年もののBigMuff(今回はエレハモ)とJC前に真空管コンプ。"鬼"の扇風機で譜面が飛んで役立たず。。。」 そうそう、鈴木さんのベースといえば、昨年12月に、鈴木さんご自身が、これは、津田さんのフォノジェニックスライブで使用されたベースについて、新●月掲示板に書いてくだった文章を引用させていいただきますね。 『科学の夜で使いました楽器は アレンビックという フレット付きのベースでした。 でも、今回、津田くんのライブで メインに使用したフレットレス・ベースは 自作物ですよ! はじめは”鬼”用に(みんな知ってるよね。あの曲) に、どうしても必要なので作り始めましたが、 途中から、フォノ・ジェニックスの10/30の ライブが入り、そちらに焦点をあわせました。 塗料乾燥は充分でありたい でも、組み立てから使用まで2ヶ月は見ないといけない。 なので、8/30(吉日)までギリギリ乾燥させ、組み立てセット・アップしました。 中の線材にも望みの物が手に入り 出来栄えには大変満足してます。 カラーリングは 現実夢で、女神が着ていた衣の色に 似せてみましたが、当然その美しさは、表現しきれてないです。 名前はスピリッツ。精霊です。 肉体を伴わない、あくまで上昇するもの。ピュアなもの。時空をこえたもの。クリスチャニティー。 もう一本も自作ですが 名前はソウル。 黒人の生まれた時からの、肉体を授かった時からの 改善しようもない差別、境遇、今生 背負わされた運命への呪い、 自由を求める心の叫び その中での、つかの間の喜び。 カラーリングで表してみました。 大分、偶然が偶然を呼んだ ところがありますが このコンセプトにいたった事が 本当に嬉しいです。 前から、どのような形であっても 良いから表したい!と、思っていたのですから。』 この日、4月6日、前日同様、朝10時からリハーサルを行っていたという、新●月メンバーの皆さん。19:00よりのランスルーリハを見せていただき、この写真撮影の時点ですでに22時を過ぎていました。 皆さん、相当お疲れだったのですが、新月日記にも書いたように、演奏が始まった途端、すさまじいパワーが炸裂していました。 しかし、それはあくまで、リハーサルに過ぎなかった、という事は、わたしだけではなくて、8、9日の実際のライブをご覧になった方たちなら、充分お察いただけるとと思います。 花本さんの写真がずっと立ったままなのは、スタッフの方たちとの打ち合わせでほんとにお忙しそうで、出たり入ったり。 1曲目の『白唇』で、いきなりメロトロンがふんにゃら言ってから黙りこくってしまったのですが、リハ終了後、花本さんがきっちり直しました。また、別の壊れていたメロトロンも、スタッフの方たちによって、たちまち甦ったと、嬉しそうに控え室にあがってこられた時、わー良かった!とほんとに安心しました。 ふふふ、メロトロン。 演奏に関してはすでに、コンサートをご覧になった方たちのコメントを読んでいただくとして、北山さんが新●月掲示板に書いてくださったコメント 『たとえばジェネシスが再結成されて(私はガブリエル時代以外はジェネシスと認めていません)自分が見に行ったとして、サパーズレディをジーパン+Tシャッツで演られたらあまりにさみしいということで、できるかぎり当時のまま再現しようと思いました。』 どおり、その再現のために、劇団インカ帝国のよひら子さんと、衣裳・演出について、綿密にそして、火花が散るような打ち合わせを目の前でされていました。そして、それは30年来の信頼関係があるからこそ、だと、熱いものを感じました。 よひら子さんも、新●月掲示板に書いてくださっていますが 『ファンの皆様の為にも出来るだけ昔を再現したいと云う北山さんの熱意を思うと、あらん限りは手伝おうと思いました。』 と、時任顕示さんと、子さんとは棺桶から出るときの足の運び、『殺意T』での目隠しのタイミングなど、細かな打ち合わせをされていました。 リハ後北山さんに「穴が開いてるのはわからないですよね」と、目隠しを、見せていただきましたが、ボーカルとして、歌うだけではなく、こんな細かなパフォーマンスに細心されて、あのステージを2日間、行うのは大変な事だったのだと思いました 星男のマント。 北山さんに、27年前当時のものとお聞きして、感無量でした。 27年間、じっと北山さんに、この日のために保管されていた、マント。これが、みんなの前に姿を再び現す日が後数日後に迫っている。 しかし、ブックレットにあった「空気のきれいなバンド」とは程遠く、皆さん、ほんとにヘビースモーカーでしたね。 昨年末、新●月ボックスの打ち上げでも、お会いした小久保さんは本当に優しくて、コンサートは両方来ますか?とのご質問にわたしは「もちろんです!」ときっぱりとお答えしました。 あの「新月/新月」に参加されて、プロモにも写っておられる、新●月メンバー同様、小久保さんとこうしてお話をさせていただいたこと自体、不思議でした。わたしは、小久保さんの生の音を聴いていないはずなのに、小久保さんが今日、おられたから、新●月の音だ!と自分の中で覚えていたものが、甦ったのでした。 津田さん、終始にこにこと笑顔を絶やすことはなかったですが、それでも「疲れた」と、この日はかなりお疲れだったようです。 新月ニュースにもご紹介させていただいていますが、 『ただひたすら若い頃から他人が遊んでいてもバイトの日々で手に入れたドラムセット、捨てるに捨てれず置いておいたものが、26年経って本番初日3日前に突然目の前に現れたのには感慨深いものがありました。』 昨年春、新●月をもう一度やろう!と決意された高橋さんが、一年かけて、「体を作った」と津田さんの日記にもありましたが、殆ど睡眠もとれないほどお忙しかった高橋さんが、それでもトレーニングを休むことなく続けてこられたこと、それは、中・高校時代に陸上の選手として厳しい練習を積み「体を苛めて、苛めて、鍛えぬいた」から、だともおっしゃっていましたが、それもまた、9日のコンサートのMCで言われていたように「わすれもの」を取りに行かねばならない、という思いだったのだと感じます。 鈴木さん。お会いした瞬間、握手してくださって、感激でした。『白唇』でメロトロンがふんにゃらした時、苦笑していらしたのですが、なんだかその時、鈴木さんが余裕で笑っていたので、きっとこれも大丈夫!とわたしは思ってしまったのでしたが、その通りでした。 新●月メンバー、そして、小久保さんは本当に皆さん優しくて、きっとこの優しさはファンだけではなくて、もっともっといろんなものに対しての優しさで、それが、新●月の音になって、わたしみたいに、音楽のことなんか、なんにもわかんない人間にも、伝わってくるものを与えてくれるんだと、思いました。 この日、清水さんが参加されず、本当に残念で、北山さんが「清水くんのバス・クラリネットものすごく良いからずっと吹いていてもらいたいくらいなんですよ。」とおっしゃってて、でもメンバーの皆さんにも、当日は更に音が厚くなりますからと、おっしゃっていただき、わくわくしていたのですが、それはその、新●月が再び「世に出る」時、なんだな、と思いました。 そして、わたし自身、8日の当日以降からは、新●月は、もう、わたしの手の届かないところへ行ってしまうから、もちろん、もともと新●月は誰のものではないし、メンバー自身のものでもなく、強いて言えば新月さまのものなのですが、やはり、その前に、どうしても、わたしは、新●月が出す音を聴きたかった、そして新●月が新●月というバンドとして居るところを見たかった。 大変な状況下、とんでもないお願いだったのですが、本番直前のランスルーを見学させていただき、あらゆる意味で、言葉では言い表せない、かたちのない、あえて言うならば、「大気」に包まれたような至福感がありました。 わたしは何もしていないのです。 ただ、新●月が好きで、新●月を待っていただけです。 でも、待っていた新●月が世に出るために、ついに、帰ってくる。 そして、その願いが叶う前に、でも自分の中で、どうしても超えなければならない、極めて狭いもやもやしたものがあって、でもこれを超えないと、きっと現実を受け入れられないもの、これを、新●月のメンバーが叶えて下さったのが、本番と同じ、リハーサル見学でした。(光るさざなみは、わたしだけが聴いちゃった!) だから、8日以降を迎えても、全然、寂しくなかったです。 ところで・・・皆さんは気づかれたでしょうか。 清水さんが参加されなかったのは、本当に残念だったのですが、このリハーサルを行ったメンバーは「新月/新月」のメンバーだったのです。 そして・・・この二日後、三日後、あの新●月コンサート「「遠き星より〜遠き星で待つ君のために歌う」で、皆さんが体験したことはいまさら語る必要は無いでしょう! そして、今回のコンサートに残念ながら来られなかった方たちも、「遠い星で待つ」ことで、また、新●月が遠き星より、やって来る事を信じていてください。
4月6日 新●月リハーサル プチレポート
ころんた@管理人 写真は4月5日に津田さんが撮られたものです。 スタジオ内の写真とコメントは津田さんの日記から転載させていただきました。