「北山真アルバム紹介」
光るさざなみ(日本盤 1998)
- 武道館
- ブルー
- 何も考えていない歌はやめて
- ブーツのかかと
- 週末の終末
- あかねさす
- 石の心
- 光るさざなみ
ライナーより転載:
「新月その後、そして今」/北山真:
1979年のアルバム発表後、新月は1981年に活動を停止した。
その後花本と津田はフォノジェニックスを結成。おもに芝居の音楽製作などで、数年間活動した。
私はいえば、1年ほどかけて、ソロ・アルバム(カセット・テープ)「動物界之智嚢」を発表。ボーカリストのソロがインストゥルメンタルという理不尽さもあって、大失敗に終わる。その後さらに1,2年ほど、”まともな”ソロのデモ・テープを作成。
それなりの営業をしてつもりだったが(ほとんど知人に聞かせただけだったような気もするが)、特別な反応もないまま私は音楽からフェードアウトし、登山、そしてクライミングの世界へ足を踏み入れることになる。
ほぼ10年間、CDを買う事もなく音楽から遠ざかっていた訳だが、1994年、「新月」の再発、そしてライヴ、さらにセレナーデ時代のもの、とあいついでCDが送られてきて驚いた。これをきっかけに、多少なりとも音楽をやっていた自分を思い出したかもしれない。
その後1、2年後、キング・クリムゾンが再結成されたというニュースを聞き、CDを手にした。クリムゾンの長い栄光の歴史からいえば"名作"というものではないのかもしれない。
しかし、10年間まともな音楽を聞いていなかった男を奮い立たせるには余りあるものだった。 むろん、東京公演にも行った。
フィリップは相変わらず椅子に座り、暗闇の中からすべてを繰っていた。そして、イアン・マクドナルドが競演したスティーヴ・ハケットのライヴ。
サービス過剰とさえいえる選曲だったが、彼らがいかに”あの時代の音楽"に誇りを持っているかがうかがい知れた。
もうひとつ、今回私にモチベーションを与えてくれたものに清水一登氏のアレポスがある。竹場元彦にさそわれライヴ・ハウスに出向いたのだが、妥協のない楽曲の独自の美しさに感動。
その感動は、巷間に垂れ流されているあまりに安易な音楽を聞くにつれ高まった。そんなこんなで、私の中にすこしづつ音楽が帰ってきたのだろう。
最後に、今回の録音で津田の多大なるサポートに感謝したい。10数年ぶりにスタジオに入った浦島太郎が思いつきでしゃべる言葉を彼が"後述筆記"してくれた、というのが今回の録音の真相である。
光るさざなみ(Muzea盤 1998)
武道館
ブルー
ブーツのかかと
週末の終末
あかねさす
石の心
光るさざなみ
ムゼア盤には『何も考えていない歌はやめて』が収録されていない。また、日本盤とムゼア盤では、ライナーの写真も異なる。
動物界之智嚢(カセットテープ/1982年)
動物界之智嚢(SNOWレーベルCD再発盤2005)
- 狂犬
- てふざめ
- 眠れるきうい
- はんめう
- てんじくねずみ
- かばの乾し肉
- くまのゐ
- どぢゃうとたぬき
- ごまふあざらし
- さあかすのざう
- かつをのえぼし
- ごくらくてう
- らくだの悲嘆
- へびのしっぽ
- たかあしがに
- まなたす
オマケ
- 端境期
- 光るさざなみ(原曲)
文学バンド/文学のススメ(カセットテープ/1983年)
文学バンド/文学のススメ(SNOWレーベルCD再発盤2005年)
- 山月記
- 箱男
- 桜の森の満開の下で
- 死者の奢り
- 愛の渇き
- 少年愛の美学
- わが解体
- 山月記(オルタナティヴバージョン)
- 愛の渇き(デモテイク)
- 桜の森の満開の下で(カラオケバージョン)
*光るさざなみmusea盤は、GONGGENESISさんからいただきました。
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