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真○日ライブ 「約束の地」
(2008年10月25日 秋葉原グッドマン)



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新曲・旧曲ともに、北山真曲の素晴らしさが存分に味わえるライブでした。感動、の一言では表現できず、かと言って、うまく言葉がみつかりません。
ただ、今回のライブに、残念ながら来られなかったファンの皆さんに言えることは、2007年の新月の変化にさまざまな思いが去来したと思いますが、あらゆる意味で、安心して、また次回ライブ、そして真○月のアルバムを期待して大丈夫です、と言い切れることです。

アルバム「光るさざなみ」収録の『光るさざなみ』、『武道館』も、単にアルバム曲をライブで再現したものではなく、すべてが新しい音でした。
そして、新曲も、北山真というコンポーザーとしての圧倒的なちからを余す事なく示し、ボーカリストとしての魅力を何倍にも、何倍にもわたしたちの前に見せてくれました。

ステージ正面にれいちさんのドラムセット、ドラムの右に桜井さんのベース、その右に林さんのギターです。ステージ左には清水さんのピアノが客席に斜めに背を向ける位置で置かれていました。そのピアノの右側に、マイクスタンドに斜めに背を向け「く」の字のかたちに真っ白いメモトロンが、置かれ、これは間奏に北山さんが弾かれるために置かれているのでした。すばらしいライティングがすばらしい演奏にさらに表情を深めます。

「こんばんは、約束の地へようこそ」 新月コンサートで着ていたグレーのタートル、今回も、よひら青子さんが施したあのメイクで現れた北山さんが、あの低い声で最初に発した一言です。かっこ良かった〜!

コンサートタイトルでもある『約束の地』は、歌詩の「ここからわたしは生れた」、「そびえる峰 重なる岩」のフレーズが印象深かったです。 そしてそして、北山真の真骨頂ともいえる大曲『冷凍睡眠(コールドスリープ)』(わたしの中では『人工睡眠』)。

すでに、何年も前から、この曲の存在だけはアナウンスされていましたが、この曲を聴くために、何年待ったか。そう、もう、5年の歳月が流れていたのです。

もう一度聴きたい、とにかく、もう一度聴きたいです。
帰ってきてから歌詩カードを読み、この詩に拮抗する曲のちから、この曲に対峙する詩のちから、この両者が固く手をつなぐことによって、すさまじいエネルギーを発し、それを奏でる圧倒的な演奏力により聴く者を呑みこみます。あー、もう一度聴きたいです。 「フレームドラム」という白い大きな片面だけの太鼓も初めて見ました。

あ、北山節だとそくざに心の中でつぶやいてしまった意味深なタイトルの『とっておきの』。
そして、桜井さんのベースをたっぷりと堪能する、こんなかたちがあったのかと息を呑む『あかねさす』。桜井さんのベースが幽玄のけしきを描き、北山さんとれいちさんの美しい、うつくしいデュエットが凛として、そのけしきに文字を綴ります。

この桜井さんの美しいベースの独演の合間に、北山さんが、新月ファンならすぐわかる、あのベストスーツにお召しかえ。タートルとベストスーツ、新月掲示板で、書き込んでくださった「衣裳のカビを払う」というのは2年半前のコンサートの衣裳だったからなんですねー。
『武道館』には、ただ、ただ酔いました。

そして、新月ファンにはやはり期待がふくらむ、花本さんと北山さんの25年ぶりの曲の共作『手段』。
ふさわしい表現がうまく見つからないのですが、やはりこの曲は、わたしたち新月ファンにとって、あたりまえ、のように響いてきた曲でした。この曲が、ここで現れるまで沈黙していた北山真、沈黙している花本彰。しかし、「新月」という場は間違いなく、今も、ずっと、かつて書かれたことのない絵をかきつづけている。そんなことを実感した曲でした。

そして、『光るさざなみ』
『光るさざなみ』は、過去、2004年12月の「SNOWパーティ」では花本さんのキーボード、津田さんのギターで、2006年12月の「マジカル・パワー・マコイベント」(北村昌士さん追悼)ライブでは大森俊之さんのキーボードほかで演奏された事があります。
又、2007年10月の新月ファンによる「新●月セッション」では、ゲストで参加された北山さんの弾き語りで演奏されました。

今回の『光るさざなみ』は、アルバムでは、竹場さんのギターで演奏される部分が、清水さんのピアノで演奏され、アルバムで聴くのとは、まるでちがう表情の曲で、不覚にもわたしは、涙、涙。
新月関連ライブでは絶対に泣かないのが信条のわたしですが、最前列だったのから誰にも気付かれないと思ったのに、あとから竹場さんに見られていたと知りくやしかったです。見〜た〜な〜。

清水さんのピアノ、林さんのギター、桜井さんのベース、れいちさんのドラム、そしてデュエットの素晴らしさ。音楽的なことは他の皆さんの筆に任せますが(さっそく翡翠さん日記をカンニング)、北山バンドのライブを、とことん堪能し、そのカッコよさになにもかも委ねて良い、と心から安心しました。
MCによると、まだアルバムのための録音は手がつけれられていないとのこと。このライブを観てしまったからには、早くアルバムを聴きたいです。

開場前に、竹場さんに「高橋さん、鈴木さんは今日来られないんだって。」にしょんぼり。でも「花本さん、津田さんは来るよ」と教えてもらってわーい。ライブ後、一緒にいた新月ファンみんなで、その場に、北山さん、津田さん、花本さんが、3人一緒にいるのを見られることができて、それだけで、うれしいねと言い合っていました。

和田さんと高津さんとの20数年ぶりの再会があったり、劇団インカ帝国のよひら青子さん、蛍火亮子さん、小熊一実さん、大山曜さん、大森俊之さんが見えていました。ライブの写真を黄泉谷アピさんが撮影されていました。

実は、オープニングアクトに「牛浜ブラザーズ」の演奏計画があったそうで、これは次回是非実現を!

ライブ会場で配布されていた歌詩カードは 歌詩カード1 歌詩カード2 プロフィール 歌詩カードを見ないとわからない、「とっておきの」の歌詩にひみつがあります。見つけてくださいね。

掲載の3枚の写真はOut of Contorolの和田さんが撮影されたものです

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